パレスオート3代目タツローとは
はじめまして。パレスオートのタツローと申します。
沢山のブログの中からこのブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
少し私のプロフィールを記載したいと思います。
生年月日：1982年1月21日
血液型：B型
出身地：新潟県新潟市
趣味：スポーツ観戦、テニス、カラオケ、筋トレ
新潟市中央区南笹口にある、旭自動車株式会社（屋号：パレスオートセンター）の3代目として現在会社経営しております。
衝撃の会社の状況
私が車業界に入ったのは新卒で22歳の時、
東京にある株式会社プラネットに就職し、株式会社アクセルオートに出向したことがきっかけです。
そこで営業のノウハウを一から学び、良い店長、先輩に育てていただけたお蔭で、営業デビュー初月で12台の車を販売し、1年で営業マン50人のトップになる。
自分の目標も達成したことで、2006年の24歳で現在の旭自動車株式会社に入社。
新潟に戻ってきたその日に、過去10年の決算書を2代目の父から見せられる。
『うちの会社は今こういう状況だ。』
まだ決算書なんてよく分からない24歳の私だったが、とりあえず一番下に並ぶ『△』のマークが赤字を意味していることだけは分かった。
そしてその△のマークの横に並ぶ数字の大きさも・・・。
『え？やばっ！』
これが一番最初の印象でした。
だから親父は「戻ってきてほしい」って一度も言わなかったんだ。
ここから私の壮絶な3代目としての仕事がはじまる・・・。
今自分にできることをひたすらやる
とりあえず、会社の状況は分かった。
でも車の営業を1年半くらいやっただけの若造に経営なんてよく分からない。
当時の社員は親父と私を含めて6人。
しかも工場の二人はあと2年で定年退職の年齢。
あとは事務の女性スタッフのみ。
『とりあえず自分のできるところから手を付けよう！』
当時20台から25台ほどあった展示車は全て汚れて、車と車の間には蜘蛛の巣も張っている。
プライスボードの車検満了日は過去の日にち。
フロントガラスに貼ってあったポップは色あせもひどく、片側は剥げて目も当てられない状態。
『まずもってお客様を迎え入れられる状態ではない。そして商品に対する愛着もない。』
そう感じた私は、朝6時に出社し、全台を洗車、ポップの張替え、プライスボードの変更、展示場の掃除、自社のユーザーさんや、自分の卒業アルバムを見て、地元の同窓生たちに手書きの手紙を書いて、新潟に戻ってきたこと、会社の跡継ぎをしたことを伝える等、毎日ひたすら自分にできることをやり続けました。
その時に感じたことは、
『まずはやれることをやれるだけやってみる！考えるのは動きながら考えればいい！』
とりあえず自分の変えられることに集中すること！
それが一番だと思いました。
売っても売っても赤字の連続
お店の在庫車も綺麗になり、プライスも見直すことで、お陰様で少しづつお店にお客様が来るようになり、在庫車も売れていきました。
ただ、価格を当時の相場に合わせて販売したので、
売っても売っても赤字。
そう。展示車のほとんどが1年以上前に仕入れをした車で、仕入れ価格が高く、売れば売るほど赤字の連続でした。
中には2年前、3年前に仕入れた車もあり、納車前の整備費用でも悪い部分を全て交換したりして、販売したのに80万円以上赤字という車もありました。
とりあえず現金に交換して、新鮮な在庫を仕入れていく！
その循環をさせていく事だけに神経を使っていました。
社員の退職願い
僕が入社して4ヶ月くらい経った頃、
経理をやってくれていた社員から急に、
『私が入社して10年以上経ちますが、一度も黒字の決算を迎えたことがありません。そんな会社にはもういたくないので、退職させてください！』
と言われ、
”この人が辞めたらうちの会社は終わる”
そのくらい仕事もできたし、社員の精神的支柱にもなっていた人だったので、
「どうすれば辞めないでいてくれますか？」
と聞いたら、
『今期黒字にしてくれたら辞めません。』
ということだったので、
「じゃあ絶対黒字にします！」
と言い切って、それまで以上に片っ端からできることをやり続け、何とか10年以上連続で赤字続きだった会社を入社一年目で黒字にもっていくことができました！
おそらくあの時の社員の退職願がなければ、1年で黒字に戻すことはできなかったでしょう。
”人間は追い込まれたときに、自分の力以上のものを発揮できる”
ということを知りました。
それから18年経った今でもその社員は勤めてくれて、もうすぐ定年になります。
その社員から
『あの年に社長が黒字にしてくれて良かったです。』
と言われた時には涙が溢れました。
車業界の常識を覆すチャレンジ
2006年に入社してからずっと思い描いていた、新社屋の設立。
入社後5年経ったときに、
『5年後に新社屋を建てる！』
という目標を立て、その通りに計画を進め、無事2016年10月に新社屋が完成しました！
↓こちらがBEFORE
↓こちらがAFTER
この時に学んだのは
”計画を立てて紙に書き、それを毎日見ること”
逆算してそれを達成するためには何をいつまでにしなければならないか。
それを考えてゴールまでたどり着くことが出来ます。
そしてこの新社屋を建てたときに、
当時約25台あった展示車をすべて無くし、
【車のお探し専門店】として、
オーダーメイドの中古車販売店に切り替え、
毎年確実に業績を伸ばし、
顧客数は6倍、売り上げも社員数も入社当時の3倍以上になり、
確実に成長しています。
これからもお客様、スタッフ、地域のニーズに応えていけるように、
会社も私も柔軟な考えを持ちながら、
この【三方良し】を継続し続けることが僕の使命だと感じています。
そんな僕が日々感じることを、発信していきますので、
このブログを読んで、
何かを感じ、
誰かを想い、
一歩踏み出せることができたら、
それは僕にとっても幸せなことです。
社員同様読者の方の為になることを書いていきたいと思います。