新潟市中央区南笹口で1961年に創業した中古車販売店。
認証工場も併設したいわば普通の中古車販売店でした・・・。
中古車販売店の常識を覆す無在庫販売への挑戦
2016年転機が訪れます。
自己紹介ページにも記載しましたが、
それまでの店舗の老朽化、事業拡大を考え、同敷地内に店舗を新築。
今までの店舗の倍以上の店舗面積になったことで、
展示できる車輛の置き場がなくなることをきっかけに、
当時25台~30台ほどあった在庫車を全て売却!!
無在庫のオーダー販売へと切り替える。
いわば普通の中古車販売店と違いプライスボードが掛かった中古車が並ぶのではなく、
売約済の札がかかった中古車しか並ばないお店になったのです!
もともと売れるかどうか分からない数百万円の商品を並べることに違和感はありました。
また、在庫車を並べると、
お客様のご要望に”近い”という理由で、
在庫車をある意味強引にお奨めしていた自分がいて、
「これって本当にお客様が望んでいる商品ではないよなぁ。」
とハッと気づきました。
在庫を持つということは、
その在庫を”売りたい気持ち”が生まれ、
結果押し売りになってしまいます。
全てのお客様のすべての要望を満たす在庫を展示することは不可能なので、
”全ての要望を聞いてから仕入れをする”
ことで、
車のお探し専門店パレスオートセンターでは【妥協しない車選び】をご提供できるようになりました。
そんな取り組みが、にいがた経済新聞さんの目にも止まり、
取材していただきましたので、
リンクを掲載いたします。
在庫販売をやめたことでできるお客様との絆
実は無在庫販売にしようと考えたのは、
店舗の建て替えだけではなく、
在庫販売をしていたころのもどかしさもあってのことでした。
そのもどかしさとは何か?
というと、
購入者に遠方の方が多かったことです。
もともと大型店ではなく、展示在庫も25台前後だったわけですから、
なるべく他店とは違う希少性の高い車だったり、極端に走行距離が少なかったり、
尖った車を置かないと、
個性が出せずに淘汰されてしまう。
と考え、そういう車を展示していました。
そのおかげで在庫車は売れるのですが、
近場ではなく、遠方の方が多く、それこそ青森~福岡まで、県外納車にもよく行ったものです。
ただそれだと一度購入された方がもう一度買ってくれることも少なく、
もちろんメンテナンスでの入庫も少ない。
『これではいつまでたっても安定した経営はできない。』
特にこの人口減少の時代において、
新規ばかり追い求めるフロービジネスは時代に合っていない!
もっとお客様と親密な関係になって、
地域に必要とされる様な商売をしなくてはならない!
と考えたのも、無在庫販売に挑戦する大きなきっかけになったのです。
その結果、
一回一回の商談時間は長くなりましたが、
お客様の本当に求める車を一緒に探して、
一緒に喜べる!
そんな商談になってから、顧客の数はどんどん増えていき、
紹介や代替えでパレスオートをご利用いただく機会や、
整備のご依頼もぐんぐん増えていきました。
今ではお客様との絆が僕らの仕事のやりがいに繋がっています。
お客様から本当の意味で選ばれる中古車販売店になっている気がします。
三方良しの経営方針
ここで言う三方とは、
【お客様】【当社】【地域】
の三方です。
スタッフには
『この三方にすべてにとって良いと思う仕事以外はするな!』
と伝えています。
よくWin-Winの関係と言いますが、
僕はWin-Winでは足りないと思っています。
昔の話でよく、
『越後屋おぬしも悪よのう』
「いえいえお代官様ほどでも・・・」
なんて会話耳にしたことがある方もいると思います。
これはお互いの利益が重なってWin-Winの状態です。
でも世間的には×の話です。
つまり三方のうち一つでもかけてしまうと、
バランスが崩れて良い仕事がうまれないのです。
だからスタッフには口酸っぱくこのことを伝えています。
そのお蔭か、
本当にお客様からも信頼され、
スタッフへもしっかりと還元し、
地域からも必要とされる企業になってきました。
パレスオートセンターのクレド(信条・行動指針)
パレスオートセンターには下記のクレドがあります。
このクレドはパレスオートセンターの信条・行動指針で、
行動するときの指針にもなっているものです。
クレド このクレドは旭自動車の信条です 私たちはクレドに基づいて行動し判断します 1.私達は不在時に本人にしか分からないようなことはしません。 必ず業務引継ぎをして、いつ誰から連絡があっても内容が把握できる準備をします。 2.私達は謙虚な気持ちと素直な心を持ち続けます。 自分にとって耳の痛い言葉こそ、『本当は自分を伸ばしてくれるものである。』と受け止める謙虚な姿勢が必要です。 素直な心を持つ人は自分自身のいたらなさを認め、そこから努力する姿勢に繋がります。 素直な心でいるとその人の周りにも同じような人が集まり、ものごとがうまく運ぶものです。 3.私達はお客様への連絡はお客様から問い合わせが入る前に私達からします。 お探しの車情報 注文車輌の入庫 納車整備の状況 登録業務の経過 納車日時の打ち合わせ 修理の完了 整備の経過報告 入金確認 全て私どもより連絡します。なぜなら放置するとクレームになりやすいからです。 4.私達は売上げが最も上がる時はどういう時か?常に考えて行動します。また無駄な経費を使わない努力をします。 なぜなら自分の生活、家族の生活を守るためには収入が必要です。 収入を最大限にするためには売上げを最大にし、経費を最小にすることがもっともシンプルだからです。 5.私達は店舗の清潔な管理はもちろん、店舗の展示場、付近の道路までも清掃します。 また、自分の身だしなみや服装など清潔感のある格好で仕事をします。なぜなら清潔感はお客様商売をするうえで、 とても重要だからです。 6.私達は『できません』と言う前に、出来るようにするにはどうすれば良いかを考えます。 なぜなら自分で限界を作ってしまうとそれ以上の成長は望めないからです。 7.私達はコミュニケーションを大切にします。挨拶や業務の連絡はもちろん、『ありがとうございます』『ごめんなさい』など素直な気持ちを相手に伝わる声と表情、態度で伝えます。また、聞く人も姿勢を話す相手に向けて理解しているかどうかの返事をします。 なぜなら言葉や表情、態度で示さないと相手に伝わらず、聞く人の姿勢や返事がないと伝わっているかどうかもわからないからです。 8.私達は準備を万全にします。 準備してあれば突然の来客でも慌てることはないからです。 仕事は準備がとても重要な要素であることを知っているからです。 9.私達はプロ意識を持って仕事をします。 なぜならそれぞれの部門のプロとして、お客様からお金をいただいていることを常に意識することで、自分の技術や能力を向上させるための努力を怠らなくなるからです。 10.私達は常にお客様の立場に立って考える努力をします。 どうすれば売れるか?ではなく、『買いたいときはどういうときか?』 どうすれば車検を入れてくれるか?ではなく、『車検を入れたいお店はどんなお店やサービスか?』 どうすればお客さんが来てくれるか?ではなく、『どういうお店に行きたいと思うか?』 常に自分がお客さんだったら・・・。ということを考えて行動します。 なぜなら常に考えて行動しないと、自分本位の行動や言動になってしまう危険性があるからです。 11.私達は同僚のミスを当事者だけの問題にはしません。 なぜなら私達は仲間だからです。仲間のミスは全員でカバーすることで補えることが沢山あります。 そうすることで一体感も生まれ、より会社の成長に繋がるからです。 12.私達は新しいことにチャレンジすることを惜しみません。 なぜならもし失敗しても、その挑戦する姿勢がのちの大きな成功体験に変わるからです。 13.私達は自分の固定概念にとらわれず、“違う考えもある。”ということを常に意識して行動します。 なぜなら自分の固定概念にとらわれていると、他の発想が出ないだけでなく、問題の本質を見失ってしまう危険性があるからです。 14.私たちは確認することを怠りません。 販売時のお客様とのお約束の確認、修理来店時の不具合箇所の確認、作業完了後の確認を怠りません。 なぜなら、お客様との約束をやぶってしまうと信頼を無くしてしまいます。 不具合箇所を確認しないと、あくまで憶測の話になってしまいます。 作業完了後に確認しないと万が一のミスの際には大変な事態になってしまう恐れがあるからです。 15.私たちは他の人がやりたがらない仕事こそ率先して行います。 なぜならそれを率先して行うことが何よりも自分の信頼に結び付き、そして自分の成長スピードを速めるからです。 16.私たちは仕事をいただけることに感謝の気持ちを忘れません。 なぜなら仕事をいただけないことほど辛いことはないからです。そして感謝の気持ちが強いときほどいい仕事ができるからです。 17.私たちは仕事が楽しくできるようにするにはどうすればいいか考え、提案します。またその提案を上司は実現するための努力をします。 なぜなら仕事をしている時間は人生の中でものすごく長い時間です。その時間を充実させることが自分の幸せに直結するからです。 18.私たちは当たり前のことを当たり前に、コツコツと真面目に仕事をやり続けます。 なぜなら周りでこれができている車屋さんは少なく、こうしたことができることが何よりも他社との差別化になり、 そして当社の評判につながるからです。 19.私たちは何か問題が起こったときに、『自分にできることは他になかったか』『自分がこうしておけばもっと違う結果になったのでは』など、【原因自分論】で考えます。 なぜなら自分の改善を常に考えることで人は成長できます。 逆に【原因他人論】になると自分の成長する機会だけでなく、信頼も失ってしまうからです。 20.私たちは人の良いところを見つける努力をします。 なぜならそれができる人は、間違いなくそれが自分の良いところになるからです。 21.私たちは仕事をするときに企業理念とクレドを基準に判断し、行動します。 なぜなら全員のベクトルを揃えることで会社の成長は大きく進みます。会社のベクトルは企業理念やクレドに書かれていることです。全員で同じベクトルを持てばどんな荒波も乗り越えられるからです。
このクレドを朝礼時に、
全員で自分の最近の行動や言動と照らし合わせて発表しています。
これによりスタッフ一人一人が
同じ意識のもと、
お客様に対応してくれるようになりました。
これからもここ新潟の地で、
もっとも愛される車屋さんを目指していきたいと考えています。