2022年9月からパレスオートでは企業型確定拠出年金をはじめました。
その経緯について書いていきたいと思います。
今までかけていた特退共のメリット・デメリット
それまでの当社の退職金は昔からのなごりで、
特定退職金制度いわゆる「特退共」に加入していました。
特退共のメリット
特退共のメリットは
①会社は全額損金で経費計上できること
②受け取り時一括でもらえる&退職時に退職所得控除になる
以上。
たったこれだけです。
退職所得控除の説明
ちなみに退職所得控除というのは、退職金の支給額から控除できる制度です。
下記にその計算式を掲載するので、
興味がある方はご覧ください。
特退共のデメリット
話を戻しまして、
特退共のデメリットは
①元本が増えない
②むしろ元本割れする。
③少子高齢化による公的年金制度の改悪に対応できない
④インフレ対策にならない
⑤掛け金の上限が30,000円までと少ない
⑥会社からの掛金しかかけられない
という感じでデメリットの方が圧倒的に多く、
これは加入している意味がない!
と感じました。
インフレとは物の価値が上がって、
お金の価値が下がることです。
退職金として長く預けて、
増えもしなければ、
物価高騰のこの時代に掛金が増えないのはインフレ負けして、
お金の価値はどんどん減っていくでしょう。
それでは社員の金銭面での人生を豊かにできない!
と感じ、企業型確定拠出年金をはじめることにしました!
企業型確定拠出年金とは?
まず企業型確定拠出年金とは
会社や加入者が拠出した掛金を
加入者が自らの判断で運用し
運用結果に基づいて老後に年金を受け取る私的年金制度です
企業型確定拠出年金のメリット
企業型確定拠出年金のメリットは
①掛金拠出時の全額が所得控除・社会保険料の算定にあたらない
②運用時の運用益が非課税
③退職所得控除の対象
④会社と本人両方から掛金をかけられる
⑤最高55,000円まで拠出可能
⑥運用次第では福利が聞いて大幅な増加も見込める
①は掛金が所得にならないので、
その分節税効果がある!
というお話です。
②は運用によって増えた利益は本来約20%の税金がかかるのですが、
確定拠出年金での運用益には税金がかからないんです!!
これは大きいですよね!
NISAやiDeCoと一緒ですね。
③は前半で説明した退職所得控除が対象になるということ
④は会社からと本人も自分の給与から自由に掛金を決めてかけられるということです。
⑤は拠出可能額上限が55,000円なので、余裕がある方はその分節税効果が高くなります!
⑥運用次第では大幅な利益が見込めるので、掛金よりも増える可能性が高いです。
というメリットがたくさんあるので、
パレスオートでは企業型確定拠出年金を採用しました。
企業型確定拠出年金のデメリット
①60歳まで資金拘束される
②運用次第では元本割れのリスクもある
③運用先を自分で選ぶ必要がある
①企業型確定拠出年金の最大のデメリットは
基本60歳を超えないと下ろせないところです。
途中で退職しても、支払われるのは60歳までもらえないので、
退職時期と受け取れる年齢が違う可能性があります。
②運用次第では元本割れのリスクもあるので、上手に運用先を選ばなくてはなりません。
③運用先は自分で選ぶ必要がありますが、
パレスオートでは勉強会を開いて、
オススメの運用先をレクチャーいたしました。
(ちなみに2023年12月21日現在では、26.4%の運用益が出ています。)
パレスオートが選んだ企業型確定拠出年金の運営会社
企業型確定拠出年金と言っても、
銀行や保険会社など様々な会社が行っていますが、
当社で採用したのはSBI証券が出している
【SBIみらい年金】です。
SBIみらい年金を選んだ理由
①手数料が安い
②運用商品が良い!
①の手数料は運営管理手数料と販売手数料無料、業界最低水準の信託報酬
という3つの手数料が安かったこと!
②の運用商品は僕のオススメの運用商品が2021年12月に増えたこと!
それによってこのSBIみらい年金を導入することに決めました☆
パレスオートが企業型確定拠出年金を導入した本当の理由
もう一つ企業型確定拠出年金を導入した理由があって、
それは社員に貯金以外に、
資産運用という選択肢がある!
ということを実感してほしかったからです。
学校で習ってこなかった資産運用・税金・保険などのお金の知識
これらは大人になってから勉強した人と
勉強してない人で、
蓄財に大きく差がでます。
ただ、日々の仕事やプライベートによって、
その時間が取れない、取り忘れてしまうという気持ちも分かります。
だから、会社から掛金を出して、
まずは資産運用というものに触れてみて、
体感してもらうのが第一だと考えたことも導入理由です。
『皆さんの人生をより豊かにしたい』
その想いがつまっての福利厚生だという事に気づいてもらえれば幸いです(#^^#)
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